【看護師の育休中・育休明けの退職】給付金や社会保険、保育園の注意点を解説!

働き方

育休後にまた働くつもりだったけど、退職したい

いざ出産、子育てをしてみると状況が変わることは多々あります。

□「思ったより子育てが大変で、仕事との両立が難しい。」 
□「フルタイムや不規則な勤務に戻ると、ゆっくり子どもと過ごすことができない。今は子どもとの時間を大切にしたい。」 
□「夫の仕事の都合で、思うように協力が得られない。」
□「時短勤務や夜勤なしなど、希望する働き方ができない。子育てへの理解が得られない職場を離れたい。」
□「無理をして体調を崩してしまった。ゆとりのある働き方をしたい。」
 
体調面、職場の環境、家庭の事情など、理由はそれぞれですが、出産や子育てを機に退職を検討する人は多いです。

 

結論を言うと、育休中・育休明けの退職は可能です!
ただし、育児休業給付金(育休手当)、社会保険料、保育園の内定取り消しなど、注意点を解説します。
後悔しないように、退職のタイミングを決めて下さい。
 
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育休中に退職

育休中、職場復帰せずに退職しても法律的には全く問題ありません。
しかし、育児休業は「職場復帰することを前提とした制度」であり、育児休業給付金(育休手当)を受け取ることができます。

法律的には問題ありませんが、マナー的には育休取得後は職場復帰するのが望ましいと言えます。

しかし、家庭の状況や自分の考えは変わるものです。
育休中に退職を決めたのであれば、自分の選択を尊重してほしいです。
自分の人生は自分のものなので、最後は自分の選択次第です。

多少の批判の声は覚悟の上、誠意ある態度で申し出て下さい。
自分の選択を尊重できるのは自分しかいません。

もう一点注意することは、お金の面で損をすることです。
退職を申請した時点で、育児休業給付金の支給がなくなります。
社会保険料の免除も受けれなくなります。

ただし、支給済みの育児休業給付金を返還する必要はありません。

なるべく穏やかに退職するために、
下記の【円満退職する方法】もご覧ください。

退職後に転職をする場合は、
下記の【育休明けの転職の注意点】も参考にして下さい。

育休明けと同時に退職

育児休業をすべて消化してから退職することは、法律的には問題ありません。
お金の面では、育児休業給付金(育休手当)を最大限受け取れるので得をします。

しかし、育児休業は「職場復帰することを前提とした制度」ですので、マナー的にはおすすめできません。
引き留めや批判の声は覚悟が必要かもしれません。
職場は復帰するつもりで、人事や仕事の割り振りをしています。
直前で退職を申し出ると、迷惑がかかるのは承知の上での退職です。

職場からの信頼は失うことになるので、可能な限り1度復帰することが望ましいです。
しかし、自分で退職を決めたのであれば、誠意を持って申し出るのみです!
迷惑をかけることを気にしてばかりいては、自分の気持ちを大切にすることができません。
迷惑かけてでも、自分の人生を生きることを、ほしこはおすすめします。

なるべく穏やかに退職するために、
下記の【円満退職する方法】もご覧ください。

退職後に転職をする場合は、
下記の【育休明けの転職の注意点】も参考にして下さい。

一旦復帰後、しばらくして退職

復帰後、子育てと仕事の両立は本当に大変です。
特に、復帰後の1−2ヶ月の慣れるまでは心身ともに疲れ果てます。

今の働き方に困難を感じたり、職場の環境に不満があるため、退職を選択することもあると思います。

復帰後、数日〜1ヶ月で退職すると、人員の確保も間に合わず職場に迷惑がかかります。
また、自分も仕事のペースに慣れておらず、本当に続けることが難しいか判断できかねます。

可能であれば、半年程度働くと、仕事の感覚も戻ってきます。

それでも、今の職場で子育てと仕事の両立が困難であると感じれば、退職を決めることは大切です。
心身ともに無理をして体調を崩す前に、自分にとって最適な環境に変えることは重要です。

仕事の時間、子どもとの時間、自分の時間
このバランスが自分が心地よいと感じることが大切です。

無理をしすぎると、自分、子ども、家族のどこかにしわ寄せがきます。

職場の規則に従い、定められた期間があれば、それまでに退職を相談して下さい。
法律上は2週間前までに申し出れば問題ありません。
残っている有給休暇を使用する場合、退職する月も変わるので確認して下さい。
育休中も有給休暇が追加されるので、残日数が増えています。

なるべく穏やかに退職するために、
下記の【円満退職する方法】もご覧ください。

退職後に転職をする場合は、
下記の【育休明けの転職の注意点】も参考にして下さい。

育休明けの転職【3つの注意点】

育休明けの転職を考えた場合、注意すべき点があります。
知らずに転職した際、今より働きにくくなる場合もあるので、知識を味方につけて選択して下さい。

ママナースにとって、働く場所、働き方を選ぶことはとても重要です。
今いる場所によって、子育てと仕事の両立のしやすさが全く違ってくるからです。

自分にとって最適な環境に身を置けるように、後悔ない選択を応援しています!

時短勤務が使えない

子どもが3歳になるまで勤務時間を短くできる「時短勤務制度」を利用したい人は多いです。
しかし、時短勤務が入職後1年は対象外となる場合も多いです。
転職すると、最初の1年間は時短勤務ができない可能性があるので、確認する必要があります。

有給休暇がもらえない

勤続6ヶ月以上で付与されます。
労働日数が週5日以上または労働時間が週30時間以上で、勤続6ヶ月で10日付与されます。
労働日数が週4日以下かつ労働時間が週30時間未満で、勤続6ヶ月で1〜7日付与されます。

子どもが小さいうちは、急な発熱は避けては通れません。
有休が付与される前に休んだ場合、欠勤となり給料が減ります。

「子の看護休暇」も、勤続6ヶ月以上で付与される場合が多いです。
転職先の制度を確認し、自分に合っているかを検討してください。

保育園の内定が取り消しになる

保育園の内定が決まっていた場合、申請した職場と復帰する職場が異なる場合は、内定が取り消しになり、再申請が必要な自治体もあります。
また、勤務時間や労働日数が変わることで、優先順位も変わり、内定に影響する可能性もあります。

転職をする前に、保育園の内定について市役所で確認をしてください。
保育園が決まっていないと、採用が難しいと判断される場合もあるので要確認です。

円満退職する方法【3つのコツ】

退職はなるべく早く申し出る

育休中・育休明けに退職を決めた場合は、できる限り早めに申し出るのがベストです。

職場は復帰することを前提として、人事や仕事の割り振りを決めています。
急に退職されると新たな人材を確保しなくてはいけません。

法律的には2週間前に申請すれば問題ありませんが、少なくとも1−2ヶ月前には申し出るのが望ましいです。お互いわだかまりを残さないように、誠意ある対応を心がけましょう。

もしかすると、「ここまでは働いてほしい」と言う交渉があるかもしれません。
その際は、どこまで受け入れることが可能なのか決めておきましょう。

退職理由ははっきり伝える

育児休業は、職場復帰することを前提とした制度です。
復帰することを期待して、人事をしており、退職してほしくないのが本音です。

退職を決めた理由は人それぞれです。
様々な理由があるとは思いますが、自分の理由を自分の言葉でしっかり伝えれば良いと思います。
曖昧な態度では、職場も不信感を持ちます。
自分の言葉で精一杯伝えることが、誠意ある対応になると思います。
自分の人生は自分のものなので、結局は自分の選択次第です。

嫌な顔をされたり、嫌味を言われることもあると思います。
そうゆう上司もいるので、それはそれで仕方ないと割り切りましょう。

【伝え方の例】
一方的に職場を非難するような理由は辞めましょう。
家庭の事情、体調面、キャリアなど自分の理由を伝えることがおすすめです。
個人的な理由であれば、職場も強くは立ち入れません。

「今の働き方では子育てと仕事の両立が難しかった。看護師を続けていける働き方に変えようと思う。」
「体調不良のため、今は体の回復を優先したい。」
「これまでの経験を活かして、新しくチャレンジしてみたい仕事がある。」
「家庭の事情により、子育ての協力が思ったより得られない。子どもが小さいうちは、家庭を大切にする働き方をしたい。」

丁寧な対応を心がける

育休中・育休明けの退職に関わらず、誠意のある態度で話をしましょう。

子育てへの理解が得られない職場や嫌味な上司への不満もあるかと思います。
その気持ちは無理して消す必要はありませんので、大人な対応を!
嫌味な上司と同じ態度で挑めば、関係がこじれてややこしくなるだけです。
1つの区切りとして、自分が気持ちよく新たなスタートを切るためにも、穏やかな気持ちで退職したいですね!

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