看護師から保健師に転職したいけど、難しいのかな?
看護師として働くなかで、保健師の仕事に興味を持つ方もいると思います。しかし、資格や仕事内容が違うと、転職には勇気がいります。
保健師は夜勤なし、土日休みで、子育てしながら働きやすいイメージがあります。ほしこも保健師への転職を考えて、調べたことがあるよ!
まずは、保健師の職場や仕事内容、保健師ならではのメリット・デメリットについて解説します。保健師の資格の取り方も紹介します。自分が保健師に向いているか、家庭と仕事の両立ができそうかを検討してみてください。
保健師の働く場所
行政保健師
公務員として勤務する保健師です。保健所、保健センター、市役所などの公的機関で働いています。保健師の半数以上が行政保健師として働いています。新生児から高齢者まで、地域住民全体のサポートをします。母子・精神・介護に関する相談・指導、自宅訪問、健康に関する教室の開催、各種健診の運営を行い、予防医療、健康維持を支援します。
行政保健師は公務員であり、公務員試験があります。教養試験、専門試験、適性検査、作文などの試験を受け、採用が決まります。職場によって異なりますが、30歳以下など年齢制限がある場合もあるので確認してください。行政保健師の人気は高く、地域により差はありますが、採用試験の倍率は3−10倍です。公務員試験の勉強が必要であり、決して簡単な道とは言えません。簡単な道ではありませんが、地域住民と関わる仕事はやりがいがあります。
新生児から高齢者まで幅広い年齢の方、いろいろな背景の方と関わることができる部分がおもしろいと思います。
産業保健師
企業で勤務し、働く人の心身の健康管理をサポートします。企業に保健師が常勤することは、法で定められていないため、保健師が勤務しているのは大企業が多いです。福利厚生も大企業の一般社員と同様の場合が多く、充実しています。しかし、企業の保健師は希少求人です。よい求人に出会い、採用されるのは容易ではありません。
50人以上の企業はストレスチェックが義務付けられているため、メンタルケアも重要な業務です。その他、社員の健康管理のため定期検診、健康指導、ストレス相談、労働環境の整備をします。
学校保健師
学校に勤務し、学生や職員の心身の健康管理をサポートします。主に専門学校や大学で働きます。小学校、中学校、高校で働くには養護教諭の免許が必要です。学校保健師も求人が少なく、狭き門と言えます。
その他保健師
病院、クリニック、健診センター、地域包括支援センターなどで働く保健師もいます。患者さんの健康相談、保健指導が主な業務です。介護、医療、福祉の総合的な視点を持つ専門職として、相談窓口となります。
保健師の資格を取るには?
看護師から保健師に転職するには、保健師免許が必要です。すでに看護師免許を持っている人は、「1年制の保健師養成学校」を卒業し、保健師の国家試験に合格する必要があります。保健師国家試験の合格率は80−95%です。
働きながら保健師を目指すには?
保健師は厚生労働省から認められた専門性の高い国家資格です。そのため、通信講座や通信制の大学では資格が取れません。必ず、1年制の保健師養成学校を卒業しなければなりません。カリキュラムに実習科目があり、保健センターや保健所に実習に行きます。乳児健診、家庭訪問、健康講座など地区活動で実習をします。
看護師として働きながら、1年制の保健師養成学校に通うのは難しいと思います。昼間に授業や実習もありますし、学校のテスト勉強や国家試験の勉強も必要です。
学費や生活費に不安があり、働きながら免許を取りたい場合は、平日昼は学校に通い、土日限定で働いたり、夜勤専従で働く選択肢はあります。しかし、学校と仕事の両立をこなすのは心身ともに負担が大きいので、体調を崩さない程度にとどめるよう注意が必要です。
保健師になるメリット・デメリット
子育てしながら働きやすいと思います!
メリット
□地域住民と継続した関わりが持てるので、信頼関係を築ける。
□命に直結する場面はなく、精神的ストレスが少ない。
□予防医療に関心があれば、やりがいが大きい。
□看護師の臨床経験で得た知識・技術があるからこそ、医療と地域をつなぐ保健指導ができる。
デメリット
□保健師の求人が少ない。ワークライフバランスを大切にできる職場であり、人気の求人である。
□保健師の配置人数が少ない場合が多く(1人の場合もあり)、自分の判断に任される責任感がある。
□保健師免許がない場合、1年間養成学校に通い、国家試験に合格する必要がある。
まとめ
保健師の働く場所、仕事内容を解説しました。看護師プラス保健師の免許も必要であり、高い専門性が求められます。保健師ならではの予防医療に携われるやりがいは大きいです。また、ワークライフバランスを大切にできる働き方も魅力です。
まずは、どんな職場や働き方があるのかを知ることが大切です。保健師は向いているのか、自分の理想の働き方があるのかをぜひ知ってほしいです。
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