妊娠中の看護師がお腹の赤ちゃんを守るためにするべき3つのこと

働き方

妊娠したので働き方を変えたいと思う方は多いと思います。
看護師の仕事は、不規則な勤務であったり、体力勝負であったり。
夜に働くことやストレスが多いこと、お腹に負担のかかる体勢など赤ちゃんへの影響が心配です。


「夜勤をやめたい」
「つわりが辛いので休みがほしい」
「業務を減らしてほしい」
「何て伝えればいいのか分からない」
加えて、人手不足のため相談しづらい環境。

妊娠中の無理な働き方を改善するために、利用すべき制度をお伝えします。
また、上司への上手な伝え方のポイントも紹介!
なるべく角が立たないように。しかし、希望はしっかり伝えれるように。
妊娠中に利用できる制度を知り、負担の少ない働き方に変えるように相談しましょう。

1番大切なのはお腹の赤ちゃんです。赤ちゃんを守れるのは自分しかいません。
あなたには、働き方を変える権利があります。
利用できる制度や伝え方のポイントを知り、勇気を出して相談しましょう。

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妊娠中にするべき3つのこと

夜勤免除の申請

妊婦は、時間外労働、休日労働、深夜業の免除を請求でき ます。 変形労働時間制がとられる場合にも、1日及び1週間の法 定労働時間を超えて労働しないことを請求できます。
(労働基準法第66条)

妊娠中の夜勤免除は法律で認められています。
ただ、これらの法律は「妊婦が請求した場合においては」です。

私の職場では、妊娠中も夜勤をするのが当たり前という雰囲気でした。
妊娠中の配慮としては、夜勤回数が1回減る程度でした。
常に人員不足のため相談しにくく、私は体調に限界を感じてからようやく相談しました。
私の場合は、夜勤免除は難しい現状であり、勤務日数を減らしてもらうことになりました。

人員不足の環境では、夜勤免除を言いにくいのが現状です。
このような場合、全く夜勤をしないのは難しくても、
回数を減らす交渉をしてみるのも手です。
少しでも自分と赤ちゃんの負担を減らしましょう!
(本来であれば、法律で認められているのに残念な現状です・・・)


人員不足で夜勤もこなす環境で、
切迫流産・早産で自宅安静、入院になる看護師を何人も見てきました。

全国労働組合総連合の調査結果でも、切迫流産・早産を経験が全体27.5%に対し、看護師は37.4%と高いです。

看護師は不規則な勤務でホルモンバランスが乱れたり
体調を崩しやすいです。
ストレスの多い環境でもあり、体力勝負の仕事でもあります。
心身ともに負担の大きい仕事であると言えます。

お腹の赤ちゃんを守れるのは母である自分しかいません。
職場はあなたが休んでも、成り立ちます。
あなたが休んで回らないのであれば人事の問題です。
あなたの問題ではありません!
今はお腹の赤ちゃんを1番に優先する時です。

母性健康管理指導事項連絡カードを利用する

「母健連絡カード」は、医師等の女性労働者への指示事項を適切に事業主に伝達するためのツールです。働く妊産婦の方が医師等から通勤緩和や休憩などの指導を受けた場合、その指導内容が事業主の方に的確に伝えられるようにするために利用するものです。

厚生労働省委託 母性健康管理サイト 

妊娠中は体の変化も大きく、様々な症状が出やすいです。
つわり、立ちくらみ、出血、腰痛、お腹の張りなど。
母健連絡カードを利用すると、休業、勤務時間短縮、夜勤免除、身体的負担の大きい作業の制限等の措置をとることが可能です。

妊婦健診時に、医師に働き方の負担や不安を相談し母健連絡カードを利用してみましょう。
母健連絡カードは診断書と同等に取り扱うものです。
いつでも利用でき、職場は必要な措置をすることが義務付けられています。


休業、勤務時間短縮、夜勤免除を自分で相談しにくい時は利用してみましょう。
母健連絡カードを提出すれば、職場もあなたの状態が正確に把握でき、サポートしやすいです。


職場への上手な伝え方のポイント

人員不足の職場では、夜勤免除、勤務時間の短縮、休業も相談しにくいです。
「みんなの負担が増えるし」
「どうせ無理だろうな」
「何か言われたら嫌だし」
と、気が引けてきますが、伝え方のポイントを紹介します。なるべく円滑に!
しかし、要望はしっかり伝わるように!

「妊娠中は夜勤を免除してほしい」
など、要望のみを伝えると

「みんな妊娠中もしているので」
「どうしても人が足りない」

と言われて要望が通らないことも・・・

まずは、自分の状態を伝えてください。具体的にしっかりと!
自分の体の状態は自分にしか分かりません。
トラブルを抱えて働いていても、周囲には伝わっていません。

「仕事中にお腹が張りやすいです。
妊婦健診で相談し、張り止めを服用しながら働いています。
特に、夜勤の時が張りが多く心配です。」

「つわりで気持ち悪いです。
常に吐き気がして、立っていると気分が悪くなります。
仕事中にトイレに駆け込んだこともありつらいです。」

具体的に自分の状態を伝え、職場にも把握してもらいましょう。

その後、働き方について相談します。
これも具体的に!

「夜勤を免除してほしいです。
 夜勤免除が難しければ、回数を減らしてほしいです。」

「つわりが落ち着くであろう○日頃まで休みにしてほしいです。」

要望も具体的に伝えた方が、周囲もサポートしやすいです。

職場の状況で全ての要望が通らなくても
別の案を示してくれるかもしれません。

相談しても何も状況が変わらない場合は
その旨を妊婦健診時などに医師に相談しましょう。

「仕事中にお腹が張ります。特に夜勤で張りやすく不安です。
 職場に相談しましたが、夜勤の免除は無理と言われました。」

そして、母健連絡カードの利用についても相談してみましょう。

母健連絡カードを職場に提出すれば、応じる義務があります。

どうしてもつらい時は

妊娠中の対応に不満を感じたり
マタハラを受けて、人間関係に疲れたりすることもあるでしょう。

しかし、妊娠中の退職・転職はおすすめしません。

職場に残れば
産休・育休中は給料の5ー7割が支給されます。

産休(出産予定日の6週間前から出産後8週間)
勤務先の健康保険に加入している人

産休中にもらえる「出産手当金」=
支給開始日以前の継続した12ヶ月間の標準報酬月額を平均した額÷30×2/3×休んだ日数

例)標準報酬月額20万で、98日休んだ場合
20万÷30×2/3×98日=43万5555円
育休(産後休業の翌日から子どもが1歳の誕生日前日)

育休中にもらえる「育児休業給付金」

○育休開始から180日まで
育休取得前6ヶ月の賃金を180で割った額×67%×支給日数

○育休開始181日以降
育休取得前6ヶ月の賃金を180で割った額×50%×支給日数

また、切迫早産などで自宅安静や入院になった場合も
有休や傷病休暇で収入が保証されます。

トラブルが多い妊娠中だからこそ
保証を確保しておくことも大切です。

転職をするのは、無事出産した後がベストです!

子育てをしながら働くということは
今までのようにいかないことも多々あります。

保育園のお迎えの時間に間に合うのか
熱が出たら誰が休みを取るのか
夜勤はするのか

働ける時間が限られます。
だからこそ、働き方を考えるベストなタイミングです!

育児と仕事の最適なバランスで働くことが大切です。
そのバランスは一人一人違うので
自分にとって心地よい働き方を見つけてください。

\自分の理想と向き合うために!/

\ママナースにこそおすすめ!/

\まずは自分の理想を明確にしたい方へ/

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