緩和ケア病棟で働く5つの理由

看護メンタル

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育休明けで復帰した病棟は、ターミナルの患者さんも多い病棟でした

看護師歴13年ですが、「死」を身近に、そして強烈に感じたのは初めての経験です

これまで働いた産科病棟、GCUは、「生まれる」「生きる」を強く感じる病棟でした

感動、喜び、成長というポジティブな要素が多かったように思います

退院の時には、「おめでとうございます」と言える病棟でした

だからこそ、より強烈に「死」を感じるのかもしれません

「生まれる」病棟と「死ぬ」病棟を経験し、「人が死ぬとき」を見て感じたことをありのまま伝えたいです

人は「死」を意識することで、「生きる」ことの有り難さに気付き、「生きる」ことを意識し始めるのだと身をもって感じています

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人の最後は呆気ないと知る

当たり前なのですが、「人は必ず死にます」

ただ、日本は恵まれた環境です。安全に住める家があり、綺麗な水が出て、食べるものもあります。

救急車を呼べば来てくれて、整った医療機関があります

だから、健康な多くの人が、「1年後、自分は死んでいる」とは思っていないはずです
無条件に、1年後は生きていると思っているはずです。1年後どころか、10年後、20年後、30年後も生きていると信じいているはずです

紛争があり、綺麗な水はなく、食べるものもない。適切な医療を受けることもできない国にいれば、「1年後生きている」と、日本と同じくらい信じることは難しいと思います。
「死」がもっと隣にあり、「生きている」ことは当たり前だと思わないはずです

恵まれた日本だからこそ、「人は必ず死ぬ」ということをあまり意識しません
「生きていることが当たり前」という感覚の方が強いと思います

この度、ターミナルの患者さんも多い病棟で働き、自分の感覚が変わりました

「人は必ず死ぬ」というのを、強く感じています

昨日までケアしていた患者さんが、翌日行くと亡くなっているのです

驚き、不思議、悲しみが入り混じった様な気持ちになります

昨日まで生きていた、しかし今はもういないという現実に、「人が死ぬときは呆気ない」という虚しさに似た気持ちを感じました

いつ死ぬかはわからない、どうやって死ぬかもわからない、ただ、「いつかは必ず死ぬ」ということにもっと目を向けた方が良いと思います

感謝の気持ちが湧いてくる

「人は必ず死ぬ」ということを強烈に感じると、悲しみや絶望に陥るわけではありません

むしろ、「今生きている」ということは有り難いことで、感謝の気持ちが湧いてきます

「死」を意識すると、「生」を意識する様になります

人は必ず死ぬ ▶︎ 今生きていることにありがとう
人は必ず死ぬ ▶︎ では、今をどう生きようか

その様な感じで、「生きる」ことを今までより、意識する様になります

いつか必ず死ぬのだから、今を大切にしたい、今を楽しみたい、大切な人に感謝を伝えたい

そんな風に、生きているときにできることをしたくなります

冒険したくなる

日本は未来志向が強いです

長生きの国なので、老後までを見据えて考える癖があります

老後のお金なども、若いうちから心配していますし・・・

いい学校に入るために、今は我慢して
いい企業に入るために、今は我慢して
いい老後を過ごすために、今は我慢して
長生きするかもしれないので、今は我慢して

「将来のために今は我慢する」志向が強い国だと感じませんか?
我慢し続けて、結局、死ぬまで我慢するのでしょうか?
将来のために我慢し続けて、人生はいつになれば楽しめるのでしょうか?

未来志向が強いのは、「生きることが当たり前」であって、老後まで生きていることが前提の国だからかもしれません

「人はいつか死ぬ」。もちろん、80歳代、90歳代と高齢の方が亡くなることが多いです
でも、中には若い方もおられます

それを目の当たりにすると、将来のことを心配し続ける未来志向は意味があるのだろうか?と、疑問を感じます

そして、いつ死ぬか分からないのなら、もっと今を大切に生きた方がいい、今を楽しんだ方がいいという気持ちになり、「今」を意識し始めます

未来志向を否定するわけではありません。将来を心配することも必要です

今を楽しむことに全力で、仕事も辞めて、貯金も使い果たせば、100%困りますので

「将来を心配する」「今を楽しむ」のバランスが大事だと思います

「今を楽しむ」をもう少し増やしてもいいのではないでしょうか?

やりたいことに挑戦してみる、行きたい所に行ってみる、仕事を休んでリフレッシュするなど、もう少し冒険しても大丈夫ではないでしょうか?

「いつか死ぬ」を意識することが、「人生の冒険を楽しむ」ことを後押ししてくれます

いつか死ぬのだから、人生は楽しんだ方がいい!

親孝行したくなる

「いつか死ぬ」を意識した時に、自然の流れでいくと、両親が先に死にます

ほしこの両親は60代です

60代で亡くなる方も多くはないですが、おられます

「両親もいつ死ぬか分からない。もしかしたら、想像よりずっと早い可能性もある。」
それは、当たり前のことなのですが、普段意識していないことを、意識させられます

すると、無性に親孝行したくなってきます

生きているうちに、感謝を伝えておきたいと思います

両親を喜ばせたいのはもちろんですが、半分は自分のためです

感謝を伝えないまま、ある日突然別れがきたら、自分が後悔するからです

「もっと親孝行しておけばよかった」と、絶対後悔するからです

自分が後悔しないためにも、早く親孝行したくなります

ほしこは、両親に旅行をプレゼントしようと計画していましたが、何やかんや先延ばしになっていました
しかし、「できる時に親孝行しよう!死んでからでは、何もできない。でも、今ならなんだってできる。」と気付いてからは、急かして旅行の日にちを決めています

大切な人に感謝を伝えたい人は、すぐに行動に移すことをおすすめします

死んでからでは、どうすることもできないからです。でも、今ならなんだってできます!

どんな人生も素晴らしい

患者さんがどの様な人生を歩んできたのか知りません

死ぬ瞬間に、何を思っているのかも知りません

ただ、どんな方のどんな人生も素晴らしいと感じます

その人にしかできない経験を重ねて、「死」を迎えたのです

楽しいことも辛いことも、嬉しいことも悲しいことも、たくさんある人生だったはずです

その全部に意味があり、素晴らしい人生だったと思います

死ぬ瞬間に、後悔していることがあるかもしれません
もしくは、幸せに包まれているかもしれません

ただ、どんな人生を過ごし、どんな死に方をしても、その方の人生は素晴らしかったと肯定したくなります

この人生を生き抜いたことに敬意を示したい様な気持ちになります

まとめ【看護師として働くこと】

ターミナルの病棟で看護師として働いて、ほしこが感じたことを、感じたままに綴りました

正直、この病棟に興味があったわけではありません。希望して配属になったわけではないので、偶然働くことになっただけです

しかし、「ターミナルの病棟に配属になってよかった」と、思っています

今までにない経験と学びが山の様にあります

「死」を感じ、「死」を意識し、「生きる」ことのを考えさせられます

人は必ず死ぬ
生きていることは有り難いこと
だからこそ、今を大切に生きたい

すごく大事なことを、仕事を通して教えてもらいました

興味のある仕事がある方、チャレンジしてみたい部署がある方
この記事を読んで、ターミナルの病棟に興味を持った方

今ある人生を楽しんで、たくさんの経験をしてみることも楽しいですよ!

\ほしこのおすすすめ/
新しいことにチャレンジしたい方へ!

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ほしこも登録していますが、丁寧な対応で、しつこい連絡も一切ないです!

運営者プロフィール

看護師歴12年【半分は産休・育休】

4児ママナース ほしこです*

病棟で時短勤務をしています

子育てと仕事のバランスに悩んだ経験を活かし
ひとりひとりが『自分に合う働き方』に出会うことを応援しています

プロフィール

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